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2012.04.26 Thursday  | - | - | 

「船に乗れ!」 藤谷 治

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 先日の大震災で、ご被害・ご影響を受けた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
真心をこめて、この本を通じて、震災に寄せた想いを書きます。

                  *

恐ろしかった。心配だった。悲しかった。不安だった。
時がたつほど甚大になる被害状況に、ニュースを見るのが怖かった。
でも真実が知りたくて、見続けた。


震源地からかなり離れたところに住む私は、ありがたくも変わらずの日常を送れている。
定時に仕事に出かけられるし、節電対象区域でもなく、ガスや水道にも不自由ない。欲しい本だって、買えるし、読める。
同じ日本であれほど恐ろしいことが起きて、辛い思いに耐えている方が今この時もたくさんいるのに、私のこの幸せはどうだろう。

そう思うと、当り前の日常が心苦しくて、ましてや生活を楽しむことなんて不謹慎だと感じてしまう。
音楽など聴いていいのだろうか、絵など描いてる場合ではない、こんな時に本に感動するなんて…と思う気持ちを止められない。
本当に辛いのは被災された皆様なのに、こうして安全なところから悶々するだけの自分もほとほと嫌だし、どんどん心が沈んでいく。
結果、耳は音を拾わず、瞳は色を映さず、本を手にしてもページをめくれなかった。
ずっと、苦しかった。


あれから1週間が過ぎて、やっとわかったことがある。
安全なところにいる申し訳なさや心苦しさ、重い状況を憂える気持ちは、心あれば感じて当たり前なのだ。でも、だからといって日々を、生活を、笑うことを、楽しむことを封印するなんて、誰も望んではいないはず。被害を受けていないからこそ、私はこれまで通りの日常を送っていかねばならなかった。

だから、再び本を開き、読んで感じた心を記す。
あの時の私を今の私が抱きしめて、私にできるやり方で、私にとっての真実=想いを伝えていく。

                   *

震災後初めて読む本をこの作品に決めたのは、表紙イラストがかわいかったからという実にたわいない理由だったが、びっくりするほど面白かった。引き込まれた。
悟の乗る船の辿り着く先が知りたくて、1から3まで一気に読んだ。

「音楽を聴いている人は、その音楽に大いに参加している。」

本書で、作者はこう語る。
奏者と聴衆があって、初めて音は「音楽」となると言いたいのだろう。
同様に、本を読んでいる人も、絵画を眺める人も、全部合わせてその作品は成るといえる。

「芸術」とは、そこに込めた想いを伝えたい人と、込められた想いを受け取りたい人、そのどちらにも必要とされて生まれたものと思う。(私はマンガやお笑いも芸術=人が想いをこめて創ったものだと考えてます) 
生まれた歌や絵やお話が、時代や世代を超えて伝承されてきたのは、人にはどんな時にもそれらが必要だったからだ。
時に知恵として。時に娯楽として。時に慰めとして。
生きるため。祈るため。


被害を受けた皆様を見舞う心と復旧への祈念を忘れずに、私はこれからも日々を過ごしていこう。
普段通りに、笑って、感じて、時に泣いて、精一杯船を進めよう。
いつか港に着いた時、笑顔で碇を下ろせるように。


そして1日も早く、1人でも多くの方が、読書や音楽の喜びをその手に取り戻されることを、ずっとずっと祈っていく。




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2011.03.29 Tuesday 22:58 | comments(2) | trackbacks(0) | 
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2012.04.26 Thursday 22:58 | - | - | 
YO-SHI (2011/03/30 6:43 PM)
YO-SHIです。ご無沙汰です。

私も、こんな時に本の感想なんか書いていていいのか?と思い悩みました。そして、普通の日常を送ることも大切だ、ということに思い至ったのも、はりゅうみぃさんと同じです。

この本は「本屋大賞」にもノミネートされていたので、注目していました。とても面白そうですね。
はりゅうみぃ (2011/04/06 3:14 AM)
YO-SHI さん、お久しぶりです。
といっても私はこっそりYO-SHIさんブログをご訪問しては、ステキな書評を読み逃げしてるんですが…

この度はお礼とお返事が遅くなって大変申し訳ございません、まさか読んで下さる方がいて下さるなんて夢にも思わなかったものですから…(苦笑)
嬉しいです、ありがとうございます!

YO-SHI さんのおっしゃる通り、こんな時にっ…て何度思ったでしょう。
今日も満開の桜を愛でる気持ちと、愛でていいのかという気持ちがないまぜになりながら、咲き誇る桜を見上げていました。

でもこんな時だから、やったるで!って気持ちで日々を楽しまないと日本が元気にならないですものね。

この作品は「遠い日の花火」という言葉を素通りできない世代にはたまらなくクる作品です。
YO-SHI さんだったらどんな風に船を操るのかしら、読まれましたらぜひとも感想お願いたします♪